高山病について

チベット旅行にあたり、まず最初に気にかかるのが高山病です。 高所では平地と比べ気圧が低く空気が薄いため起こる低酸素症です。 発症の度合は人それぞれで、年齢や体長の良し悪しによって症状の度合が違ってくるわけではありません。初めて高所に訪れた時には全く症状が出なかったが、2度目の訪問では重度の症状が出てしまった等ということもよくあります。 慢性閉塞性肺疾患や狭心症、心不全、末梢血管疾患などの心臓の病気、及び血液の病気、例えば鎌状赤血球貧血等を患っている方でなければ、ほぼ平等に、ランダムに症状はあらわれるでしょう。簡単に言ってしまうと運なのですが、「ただの運」であの苦しみをかたずけられたらたまりません。 そこで、症状が出た人はどうにか良くならないものかと試行錯誤するのですが、なかなかうまくいくものではありません。しかし、症状の重い方に「今すぐ楽になれますよ」という特効薬的なものは無いまでも、努力して多少なりとも苦痛を和らげることはできます。


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症状

高山病の主な症状としては、頭痛、眩暈、吐き気、体のむくみ、食欲の消失、下痢、胸部の圧迫感、放屁発熱等はまだ軽度な症状と言え、これらの症状は「急性高山病(山酔い)」に当たります。症状は4時間から12時間以内に現れ、苦しいですが命に関わるようなことでもなく、通常2日から3日ほどでかなり楽になります。 重度になると視力障害、排水腫、幻覚、チアノーゼになったり、肺に水が溜まる高所肺浮腫を発症したりすると大変です。命に関わることもあるので十分に対策を取らなければなりません。      

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対策

頭痛、少しの発熱、吐き気などの軽い症状なら2、3日で改善しますが、 やはり高山病はつらいものです。少しの工夫で症状を軽減できるなら、 試してみない手はありません。

 ラサについてすぐ眠らない。
空路でラサに行く場合、酸素不足のため急に眠気に襲われることがあります。 ここで寝てしまうと、酸素の必要摂取量が減るため眠っている間は楽ですが、 やはり順応が遅れます。
また、横になるときは上体を少し上げたほうが楽になります。

 空気を出来るだけ取り込む
高所では無意識な浅い呼吸では十分な酸素摂取ができないので、 意識的に深く息をすることが非常に大切です。
一見簡単そうですが、ついつい意識を怠ってしまうもので、 後々酸素不足で頭痛などの原因になります。
現地には酸素も売っているので、買い求めておきどうしても 症状がひどい時は吸入するというのも一つの手です。

 1日目はなるべく歩きまわらない
順応していないうちに平地にいるときと同じように行動するのは 重度の高山病を誘発する危険があるので控えた方が良いでしょう。
着いてすぐ症状が現れなくても数時間後、または夜になって頭が痛くて 眠れないということがあるので、初日は体を「高地順応」させるためにも なるべく酸素の浪費を避けゆっくり行動するのが得策です。

 水分をたくさん取る
水分をたくさん取ることによって新陳代謝を促し、酸素の循環をよくします。 1日4L位の水を飲んでおくと、が水をあまり飲んでない人より高度順応早いのは間違いありません。 目に見えないので効果が中々実感できませんが、騙されたと思って試してみることを お勧めします。

 初日は風呂に入らない
ついてすぐの入浴は血管を急に広げすぎるため控えるのが吉です。
旅の移動後の不快感は入浴意欲をそそりますが、背に腹は変えられません。 高地に早く順応するためにも初日の入浴は避けた方が良いです。

 温かくする
睡眠時などは寒くて肩に力が入っていてはいけません。 しっかり休養をとる為にも常に温かくしておきましょう。

 お酒・たばこ
やはりお酒とたばこは順応の障害になります。
好きな人は現地に着くとラサビールや現地のたばこなどに目を奪われがちですが、 控えた方が良いです。2日目、3日目になって体が高地に対応するまで我慢した方が 良いと思われます。

 薬に頼る
高山病に効くとされる薬として「ダイアモックス」が挙げられます。 しかし、高地滞在の前日から3日目までに服用しなければならず、 処方箋も必要なので少し手間がかかりますが、それでも心配だという方は 試してみる価値はあるかもしれません。しかし、 副作用として唇や手足にしびれを感じることがありますので、服用には十分注意しましょう。
高所で頭痛がひどい場合は日本で市販の頭痛薬も効き目があります。 ですが、寝るのは順応を遅らせるので、あまり睡眠薬を多く含むものは避けてください。
また、現地チベットでも高山病に効くといわれる薬を売っています。 「紅景天」と「高原安」です。効果の有無は定かではありませんが、 ラサで高山病にかかった方が中国人外国人に限らず服用しているのを 良く見かけます。副作用なしを詠っているので、気休め程度に試してみるのも 良いかもしれません。


 どうしてもだめだったら諦める
高山病を発症し、同じ高度の地点で休んでいても一向に症状が改善しない場合は、絶対にさらに高度に行かない。
すぐに低地に下りれば死ぬことはありません。
症状があまりにも重度の場合は諦めて低地へ下りることが最善の策です。


以上のように書くと不安感を煽りますが、要は体質で「慣れ」です。 重度でなければ大抵の方は3日ほどで普通に行動できるようになるので、 心配し過ぎも良くないでしょう。
エベレストやチベット西部など奥地への旅行を予定している方は さらに高地に赴くことになるので、積極的に行動しトレーニングとすと、 後々の工程がスムーズなものになる筈です。

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